学校のいきかえりに渋谷によるものだから、今日はなんとなしにワールドカップのがちゃわやした騒ぎを見ていた。スクランブル交差点を警察が封鎖するというニュースも聞いてたので、それの興味でというのが大きい。

スクランブル交差点で警察がフェンスやら人員やらで塞いでいて、斜めに移動できずタテヨコにしか交差点を移動できないようになっていた。そこを、信号が青になると両側からワッと若者たちが走り、横断歩道の中央あたりで人差し指を高く突き上げながら思い思いに飛び跳ね、信号が赤になると警察官たちに促されて波のようにまた両側へ引いていく。その定期的なリズムと、終始耳をつんざく警察の笛の高い音と若者たちの嬌声めいた叫びは、集まる人の多さとあいまって、まあ、確かに高揚するところはあるものだ。

暴動とは言わないまでも車が立往生するくらいのハプニングはこっそり期待していたのだけれど、警察の統制は結構うまくいっていた印象。スクランブル交差点の手前の道にフェンスを並べていて、人ふたり分くらいしか通れる隙間を残さないようにすることで、そもそもの人の流入を制限しているのはかしこいと思う。反原発デモの時も思ったけれど、ひたすら小さく小さく分断していって流れで統制する、というのがこういう集団に対処する基本的なやりかたなのだろう。まあ、そういった全体のやりかたとは別に、眼鏡をかけた若い警察官が花壇に乗りあがらないよう声を上げて人々を下ろしてはまた別の人々が花壇に乗りあがりまた声を上げる、その徒労さもなかなか。

一時間弱ほどそんな光景を眺めていたら、運動不足のふくらはぎがすこし、いたい。