2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

小説を書いていて、悪意を固有名をもつキャラクタに与えることの不可能性に直面している。 悪意の起源を、外部に措定せざるをえない。無名のひとびと(≒DQN)に悪意を発生させることしかできない。嫉妬と憎悪を架け橋するものがよくわからぬ。

ある言葉にひもづけられるひとつの人格がある。そういう嘘を信じるのはやめにするべきなのだ、きっと。……しかし、きっと作者や語り手は死なず、私たちの目の前にテクストが現われることはきっとないのだろう。

「キャラクターのロジック(論理)」という問いの形式で小説におけるキャラクター構築のことを考えてきたのだが、ここのところ論理という言葉は語弊があるなぁと気付きつつある。 論理という語は強すぎる。ロジックと言ってしまえば、三段論法てき演繹のよう…