文体を考えなきゃと思っている。語尾と距離感。どうやら読者がいると知ってしまったわけだし。

 

おにあいアニメの最新話。

話としてはもううんざりしてしまうくらい理性的の理性的。水着を評価線にキャラクタを順番に見せていく、分割、分割して並び替え。デカルトか。

いやいやアニメはハスミスばりに表層を見るんだと決めたのだ。その点から怖ろしく素晴らしいシーンがあった。

水着姿のギンが秋人に茶の入った湯呑みを差し出そうとして、畳に転がる4枚の胸パッド。目を逸らす秋人。ギン「これはお茶のコースター!」湯呑みをパッドの上に置く。倒れて茶が畳にこぼれる。

衝撃であった。「湯呑みを胸パッドの上に置くとお茶がこぼれる」という論理的に考えれば確かにそうだがしかしまったく考えもしない世界の法則。それが平然と画面に展開されるその衝撃は凄まじかった。演繹の底が抜ける感覚。ああゆう瞬間こそ映像を見ることの極致。そんな感じ。それくらい満足したのでした。