イスラーム映画祭というのを12月にやるらしく、気になっている。

レヴィストロースを読んでたりしていると(『仮面の道』を読んでいる)、構造分析の狂気にとらわれて、落第騎士なんかを構造分析しようとしてしまう。主人公とヒロイン2人の三項構造の不安定さを調停するための有栖院の導入によって、強固に安定した四項構造になってるとか、近親相姦の禁止と適切な距離の者との婚姻とか。

まったくまったく益体もない。だいたい構造分析とかは絶対に失敗しないから廃れたのであって、しかし読むとついついそういう思考の誘惑に駆られてしまう。それくらいには面白い。